作者別: giancarloceraudo

『ときぐすり』

畠中恵の「まんまこと」シリーズの第4弾です。前作で愛妻お寿ずと娘のお咲を亡くし、腑抜け状態だった主人公の麻之助が、少しずつ再生していく過程が描かれています。 何といっても、両親や、幼馴染の清十郎と吉五郎など、麻之助の周りの人々の優しさが心に沁みます。でもその優しさは、ただただ麻之助を甘やかすものではありません。麻之助が間違った方に進めば、びしっとそれを指摘する厳しさも伴っています。 また麻之助の父が、どんどん麻之助に仕事を任せるのも、彼の回復に役立ったのだと思います。落ち込んでいる時は、何をする気にもなれ... Read More

大人になったあの三人『ズッコケ中三人組』

最近読んだ本で印象的だったのは、ズッコケ三人組です。 といっても小学生男子三人の話ではなく、彼らが成長してアラフォーになったという設定の続編です。私が読んだのは40歳になるかならないかの年齢である中年シリーズ最初の『ズッコケ中年三人組』です。 大人になってだいぶたつ年齢なので、やはり子供のころとは状況が違います。性格はそんなに変わってないみたいですが、あのころのように派手な冒険はしません。とくにめずらしくない日常を生きています。とはいえまったく冒険しないかというと、やはりもともとの性格ゆえに、冒険とは縁を... Read More

幸せになる勇気

人は、一人では生きてはいけない。でも、他者に依存してはいけない。 幸せになる為にはどういう生き方をすれば良いのか、この本は教えてくれました。 私達は、無意識に自立から目を背けていたのかもしれません。 私達は困ると無意識に誰かに相談する事を選びます。でも、真に自立をしているなら、誰にも相談する事はない筈なのです。 この本を読んでいると、自分が実はまだまだ子供なのかもしれないと思ってしまうのです。そして、自分で得た知識や経験は誰かの為に役立てる事が出来るかもしれないという事でした。 そして、「他者の心で感じる... Read More

その可能性はすでに考えた。

その可能性はすでに考えた。そのセリフを言ってくれる探偵さんのお話です。探偵さんには奇跡というものを信じている理由があり、その奇跡というものを証明するための戦いをずっとしているというお話です。 奇跡が起きたという可能性のある事件。それが探偵さんのもとにもたらされると、探偵さんはひたすらトリックの可能性をつぶし、奇跡であるという証明をしようとします。 そういう意味では探偵にあるまじき姿をしているのが主人公と言えます。コナン君とかはトリックを暴くわけですから全く逆ですもんね。 そして、いろんな人間がトリックであ... Read More

「空き家の実家を収入源に変える法」はなるほど!とポンと膝を叩くアイデアに満ちモヤモヤを解消しますよ!

とにかく空き家問題が多い今日この頃。特に「実家」の問題に直面している人が多いようです。両親が元気だった頃は、里帰りが楽しみで帰省するたびに懐かしさを享受していた実家。しかし親もいなくなり自分たち子供も独立した今、ありがたかった実家は厄介者になっているのではないでしょうか? なんとかして活用する方法はないか?売却する価値はあるのか?解体するだけでもお金がかかるし…、ほっといたら老朽化して周囲にも迷惑をかけるし…などなど頭の痛い問題です。 そんな頭痛を軽減してくれるのが、赤羽聖子著「空... Read More

うまくいっている人の考え方

まさにその通りだと、本を読みながら何度も頷いてしまいました。 人生において、なぜうまくいく人とそうでない人に別れてしまうのか、やっと解決した気分です。 今までの自分の人生を振り返った時に、どうしてこの本にもっと早く出会えなかったのだろうと思ってしまいました。 一番心に響いたのは、「現在に意識を向ける」という言葉でした。 未来の事を思い煩ったり、過去を振り返って反省したり、そういえば「今」の事にはあまり考えた事はなかった気がします。 でも、考えたら過去の失敗をいつまで悩んでも解決する訳ではないんですよね。そ... Read More

パルプ

とにかく荒唐無稽な物語でした。表題にもある通り「パルプ」つまり、安い大衆向け雑誌に載っているような悪ふざけに溢れた本で、読んでいて思わずニヤニヤさせられました。 ストーリーが目まぐるしく進行するので思わず引き込まれてしまい、気が付けば一気に読み通していました。 何といっても主人公のダメ人間っぷりが痛快で、ぐうたらで適当なヘボ探偵なのに事件だけは勝手に解決していくという都合の良い展開も、物語に勢いを与え、その面白さに拍車をかけています。 次から次へと妙な以来が舞い込み、俗悪なやり取りが繰り広げられ、初めは馬... Read More

世界からぼくが消えたなら

この作品は、読み進めていくと衝撃の連続でした。例えば、人間の生活というのは、猫から見るときゅうくつで、そのきゅうくつさは人間が勝手に決めたものだということです。確かに猫から見れば、人間は自分で自分の首をしめているような生活になっているのだろうな。と気付かされました。けれど、そうしないと人間社会の秩序が乱れてしまうのも事実だな。と思っていました。けれど、その視点に気づくと少しは自分の思うように生きてみてもいいのだ。と気持ちが少し楽になった気がします。 自分の寿命を一日延ばす代わりに一つずつモノを世界から消す... Read More

1リットルの涙

この本を読んで、私はこれからどうやって生きていくべきなのかを教えてもらった気がします。 この話は、恐ろしい病魔が十五歳の少女の青春を奪っていく話です。例えば、友との別れ、車椅子生活等数々の苦難がたった一人の何でもない普通の少女に襲いかかります。そんな中、日記を書くことだけが生きる支えとなっていきます。「たとえどんなに小さく弱い力でも私は誰かの役に立ちたい」最期の最期まで前向きに生き抜いた少女の言葉が綴られた日記。それがこの「一リットルの涙」なのです。 「こう決断を下すのに、少なくとも、一リットルの涙が必要... Read More

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しましたが、中身はアホのこのままでした【連載版】という小説の感想

主人公が、架空の乙女ゲーム「箱庭の虜囚」の悪役に生まれ変わり、前世の記憶を取り戻すという「悪役令嬢物」という有名なジャンルです。(小説家になろうは二次創作禁止なので「箱庭の虜囚」というゲームは実際には存在しません) 舞台は現実世界そっくりの日本なので、魔法や異世界物の悪役令嬢物をよく読んでいたので、何の変哲も無い現代物は楽しめるか不安でしたが、この小説はコメディとして結構面白かったので、魔法やあれこれが出て来なくても、最終回まで更新されるまで読みたいと思えるようになりました。 それほど斬新な設定ではなく... Read More