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世界からぼくが消えたなら

この作品は、読み進めていくと衝撃の連続でした。例えば、人間の生活というのは、猫から見るときゅうくつで、そのきゅうくつさは人間が勝手に決めたものだということです。確かに猫から見れば、人間は自分で自分の首をしめているような生活になっているのだろうな。と気付かされました。けれど、そうしないと人間社会の秩序が乱れてしまうのも事実だな。と思っていました。けれど、その視点に気づくと少しは自分の思うように生きてみてもいいのだ。と気持ちが少し楽になった気がします。 自分の寿命を一日延ばす代わりに一つずつモノを世界から消す... Read More

1リットルの涙

この本を読んで、私はこれからどうやって生きていくべきなのかを教えてもらった気がします。 この話は、恐ろしい病魔が十五歳の少女の青春を奪っていく話です。例えば、友との別れ、車椅子生活等数々の苦難がたった一人の何でもない普通の少女に襲いかかります。そんな中、日記を書くことだけが生きる支えとなっていきます。「たとえどんなに小さく弱い力でも私は誰かの役に立ちたい」最期の最期まで前向きに生き抜いた少女の言葉が綴られた日記。それがこの「一リットルの涙」なのです。 「こう決断を下すのに、少なくとも、一リットルの涙が必要... Read More

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しましたが、中身はアホのこのままでした【連載版】という小説の感想

主人公が、架空の乙女ゲーム「箱庭の虜囚」の悪役に生まれ変わり、前世の記憶を取り戻すという「悪役令嬢物」という有名なジャンルです。(小説家になろうは二次創作禁止なので「箱庭の虜囚」というゲームは実際には存在しません) 舞台は現実世界そっくりの日本なので、魔法や異世界物の悪役令嬢物をよく読んでいたので、何の変哲も無い現代物は楽しめるか不安でしたが、この小説はコメディとして結構面白かったので、魔法やあれこれが出て来なくても、最終回まで更新されるまで読みたいと思えるようになりました。 それほど斬新な設定ではなく... Read More

親バカになれ!「うちの娘の為ならば、俺はもしかしらた魔王も倒せるかもしれない。」

「小説家になろう!」発の、ほのぼのファンタジー小説です。 現在、単行本が6巻まで発売中。コミック版も連載中です。 主人公のデイルは、若いけれど名の通った冒険者。 彼が森の中で、ボロボロの魔人族の少女と出会ったことから、物語が始まります。 彼女の名前はラティナ。角を片方折られ、追放された罪人の証を持っています。 しかし、どう見ても普通の幼い女の子。放っておけず、傍にあった親の遺体を埋葬し、彼女を連れ帰ったデイル。 最初は戸惑っていたものの、ラティナの親代わりとなって育てる決心をします。 ラティナは可愛いし賢... Read More

異世界で目指せ発明王(笑)という小説を読んだ感想

日本人が異世界へ迷い込むという話ですが、神様から滅茶苦茶便利な物や魔法を貰ったり、地球の物品をこれでもかと持ち込んだりできるようなイージーモードとは無縁ですが、突然の異世界で訳も分からないうちに、あまりにも過酷な状況に放り込まれるほどでもありません。 現地の魔法が、世界の物理法則をある程度知っていてイメージとして思い浮かべる事で発動できます。 主人公のショウ君は木の年輪や星座など結構知識をいろいろ覚えているので、井戸のポンプや馬車の振動を抑える仕掛けなど、いろいろな発明品で異世界人達を驚かせるのが読んでい... Read More

ドラゴンティアーズ 龍涙/石田衣良

石田衣良の”IWGP”(池袋西口駅前公園)”シリーズの第9弾です。 池袋のストリートで、果物屋兼ライターとして生きる真島誠には今日も様々な相談が持ち込まれます、 今回は、悪徳エステ、ホームレスを食い物にする建設会社、出会い系サイトにとらわれた少女、ブラック工場から逃げてきた中国人…。 今回も、いろんな事情で、困っている人を知恵と人脈を使って何とか解決していきます。 相変わらず貧乏で、損な役回りを減らず口を叩きながら、解決していくマコトがいます。 また、事件の中から、現代... Read More

数奇な人生を生き抜いた、一人の女性「千姫様」

平岩弓枝先生の歴史小説です。 主人公は徳川家康の孫娘で、豊臣秀頼の正妻であった千姫。 大阪落城の場面から物語が始まり、千姫が再縁し、亡くなるまでの後半生を描いています。 千姫の侍女である「三帆」という女性の目を通して、彼女の激動の人生が描かれます。 姑や夫を失った大阪の戦い、江戸へ戻る最中に出会った、初めての恋の相手・本田忠刻。彼との恋を実らせ、再縁し、子宝に恵まれるも、思いがけない暗雲が忍び寄ってきて……。 豊臣家重臣の娘であり、密かに忠刻へ想いを寄せる三帆の胸には、千姫への複雑な愛憎があります。 そこ... Read More

カズオ・イシグロ『日の名残り』は古本価格も値崩れしていないベストセラー

ノベール文学賞受賞で話題沸騰のカズオ・イシグロ。何冊か読んでいましたが、その中でも大好きな『日の名残り』を再読しました。 20世紀前半から中盤に、イギリスのダーリントン卿の元で執事を務めたスティーブンスが旅の道中で過去を術懐する物語です。思い出話もさることながら、イギリスの風景描写も素晴らしいです。 この小説ではスティーブンスの毅然とした執事の仕事ぶりに唸ってしまいます。 父から受け継がれた執事としての資質もあるのでしょうが、執事たるものこうあるべきという確固たる信念に胸を打たれます。 主人への忠義心もた... Read More

ゴーン・ガール 上・下

映画にもなったベストセラーミステリーです。 アメリカの田舎町で起きた失踪事件から話しが始まりますが、話しが進むにつれてどんどん引き込まれて行き、最後の展開とその後の結末までどきどきしながら読み終わりました。 主人公のニック(夫)視点のはなしと、失踪するエイミー(妻)視点のはなしが交互に時間差で綴られていきます。 エイミーが失踪することで警察の捜索がはじまり、それによってマスコミに注目され、世間でもニックが犯人なのかそうでないのかという論争が巻き起こります。というかほぼ犯人扱いされています。読み手もニックが... Read More

少女の旅と復讐「ベティ・ザ・キッド」

本作は、「魔術士オーフェン」で有名な秋田禎信先生の小説です。 一応ライトノベルですが、いざ読んでみると、全く軽くないのが、秋田先生らしいところ。 むしろ、どこまでも非情で容赦ない世界が、淡々と書かれています。そして、その中にある、小さいけれど確かな希望も。 舞台は、西部劇を思わせる砂漠の世界。 若いけれど腕利きの賞金稼ぎ・キッドの正体は、十七歳の少女ベティ。 彼女は一年前、保安官の父親殺しの濡れ衣を着せられ、逃亡していました。男装し正体を隠して、父の仇ロングストライドを追っています。 彼女を影のようにサポ... Read More