「小説家になろう!」発の、ほのぼのファンタジー小説です。
現在、単行本が6巻まで発売中。コミック版も連載中です。
主人公のデイルは、若いけれど名の通った冒険者。
彼が森の中で、ボロボロの魔人族の少女と出会ったことから、物語が始まります。
彼女の名前はラティナ。角を片方折られ、追放された罪人の証を持っています。
しかし、どう見ても普通の幼い女の子。放っておけず、傍にあった親の遺体を埋葬し、彼女を連れ帰ったデイル。
最初は戸惑っていたものの、ラティナの親代わりとなって育てる決心をします。
ラティナは可愛いし賢いし、健気で本当に良い子。
そんな彼女を庇護して世話を焼くうちに、デイルは猛烈な「親バカ」になっていきます。ラティナの服を大量に買ってきたり、仕事で離れるのを嫌がったり……。
ラティナに出会うまで、感情をあまり出さなかっただけに、兄貴分のケニスは呆れるやら、ホッとするやら。
仕事とはいえ、故郷を離れて過酷な戦いを繰り返すデイルにとって、ラティナを守ることは掛け替えのない幸せになっていきます。
そしてラティナも、一人ぼっちだった自分を保護して、一緒にいてくれるデイルを誰よりも慕います。出会ったことで、お互いが幸せになった、義理の父娘。
ちなみに、出会いの時点でデイルは18歳、ラティナは7歳。
シリーズが進むごとにラティナは成長し、二人の感情や関係も、少しずつ変わっていくのですが……その変化も、醍醐味のひとつでしょう。
ラティナがなぜ追放されたのか、など、少しずつ謎も明らかになっていきます。
ほのぼの、時々シリアスな、幸せな物語です。