大人になったあの三人『ズッコケ中三人組』

最近読んだ本で印象的だったのは、ズッコケ三人組です。

といっても小学生男子三人の話ではなく、彼らが成長してアラフォーになったという設定の続編です。私が読んだのは40歳になるかならないかの年齢である中年シリーズ最初の『ズッコケ中年三人組』です。

大人になってだいぶたつ年齢なので、やはり子供のころとは状況が違います。性格はそんなに変わってないみたいですが、あのころのように派手な冒険はしません。とくにめずらしくない日常を生きています。とはいえまったく冒険しないかというと、やはりもともとの性格ゆえに、冒険とは縁を切ることもできないという・・、そこがおもしろいのですが。

中年シリーズのはじめの1冊であるこの作品には、子供のころのシリーズで戦った怪盗Xが出てきます。老人である怪盗Xに、現実の高齢化社会の問題を見てしまい、冒険そのものよりもそういう現実的な部分のほうが気になります。それはたぶん、今の私自身が大人だからかもしれません。

三人組それぞれも問題を抱えていて、子供とあまりうまくいってないとか、独り身で今後どうするとか、失業中で次の仕事が決まらないとか、そういうけっこう重い現実の中、腹を割って話ができる幼馴染がいるというのはうらやましいです。こうしてお互い近くに住んでいるというのは、めずらしいのではないかと思います。

三人組以外でも、シリーズではおなじみのキャラクターが出てきて、同窓会みたいな感じの作品です。